"やりたいことやる"に囚われるがゆえに

数日前、新採さんが会社を辞めたいと言いだして、急遽本人と人事担当や教育係のわたしを含め面談に。とても真面目ないいこで仕事もきちんとこなしてるので辞めたいという話に驚いたし、わたしが嫌とか合わないとかが原因なら言いづらいだろうからこの面談に立ち会いたくなかったけれどww、それは絶対違うと本人が言ってるから！とほぼ強制的に同席させられ。(言いづらいだけかもしれないじゃん)  そして正直、他人の人生に口出しできるほどきちんとした人間じゃないので荷が重い…

話を聞いてみると辞めたい理由が『やりたいこと・楽しいことを仕事にとか、夢を持って仕事にとかの言葉を聞いて考えた結果、今の仕事は違うので辞めたい』とのこと。夢ややりたいことを仕事にしている友達から、そんな誰にでもできる仕事でいいの？と言われたらしくその問いかけに対して真剣に考えての結果が今の仕事を辞めるということらしい。いや、真面目だな。

これを聞いた上司が無駄に熱いのにとても的外れな説得を始めて、その場がカオスすぎてそりゃこんな会社辞めたくなるわと納得したんだけれどwwこんな時どんな言葉をかけるのがいいのかな…   やりたいことや夢ってどんなこと？と聞くと「まだ見つかっていないので辞めてから探す」との回答で。なら、見つかってからでも辞めるの遅くないし、やりたいことにはお金が必要かもしれないのにお金がなくて諦めることになるよりは、貯金できるうちにしておくのもいいんじゃないかな？とわたしはお金の話をしたけれどこれじゃ単なる金の亡者みが強かったか。。

他人から言われるやりたいことやるとかの言葉にがんじがらめにされた結果、自分を見失っている感が否めなくて今辞めるのはもったいない気がして。わたしも昔から夢とかやりたいこととかたいしてない人間だったからなんとなく気持ちはわかるけれど。(女子高生になるのが夢だった笑)  みんながみんな、壮大な夢ややりたいことあるわけじゃないし、誰にでもできる仕事をきちんとやるひとも必要だと思っている。タッキーが前にインタビューで『運命もあるかもしれないけれど、それは僕だけの力ではないと思っているんです。～省略～周りの方々の協力や努力があっての結果。』と話していたり、オードリー若林さんが『やりたいことがある人の周りには、そのやりたいことを支えてくれてる人（犠牲になっている人）がいることを忘れちゃいけない。やりたいことやってる人の周りには、やりたくないことやってくれてる人がいる。』って話していたし。タッキーと翼くんみたいに唯一無二の存在になれるひとはきっととても少なくて、だから誰でもできる仕事をしっかりこなすことも素晴らしいと思うけれど、若いうちはそんなこと思わないから悩むんだろうな。

わたし自身に夢がないからこそタキツバという夢が詰まったアイドルをみてきらきら♡楽しい♡尊い～～♡(語彙力とは)ってなってると思う。その楽しみのために働いているようなものだし、タキツバ以外にも自分の好きな服買ったりネイルしたりおいしいもの食べたり…って好きなことをして何気ない日常でもあ、幸せ～って思っちゃうわたしは若いこたちから見れば誰でもできる仕事をしてる向上心のかけらもない人間と思うかもしれないけれど。(うん、確かに向上心はないけど。)  歳とると向上心とかよりも前に、何かを考えて決断してとかそんな作業が面倒になってしまってすぐ考えずに逃げてしまう。そう思うといま考えて決断しようとしている新採さんは逃げずに向き合っていて、えらいなぁと感じるので褒めてあげるだけでもいいのかな。でも、そもそも引き留めるって本人からするとうざいのかな？かといって「あ、そうわかった」だけじゃ冷たすぎない？とりあえず一度考えてみてもう一度話す場を設けようということになり、また同席ってしんどい。わたしゃ背中で語る(タッキースタイル)ような器じゃないし、かといってお母さんのような愛情(ツバーサスタイル)でもないし…誰かを育てたり指導したりって難しい。